Information
矢島愛子・永井公美子
デュオリサイタル
クララ・シューマンへの熱き想いと、秘めた愛情!
ヴァイオリンの永井公美子さんとのデュオリサイタル。
今回は、才気溢れる女流ピアニストで作曲家でもあったクララ・シューマンをめぐる、夫ロベルト・シューマンとブラームスの熱き想い、秘めた愛情をテーマとしました。
ブラームスのヴァイオリンソナタの第1番と第3番を中心に、私たち2人からどんな音楽が生まれるか、今から楽しみです。
[日時]
2023年7月2日(日)14:00開演(13:20開場)
[会場]
ヤマハホール(東京・銀座)
[出演]
ヴァイオリン:永井公美子
ピアノ:矢島愛子
[料金]
全席指定 一般4,000円 学生2,500円
[曲目]
クララ・シューマン/3つのロマンス Op.22
ブラームス/ヴァイオリンソナタ 第1番 ト長調 Op.78「雨の歌」
ロベルト・シューマン/3つのロマンス Op.94
ロベルト・シューマン(アウアー編曲)/歌曲集『ミルテの花』Op.25より「献呈」
ブラームス/ヴァイオリンソナタ 第3番 ニ短調 Op.108
[チケット取扱い]
・イープラス
又は全国のファミリーマート「Famiポート」で直接購入
・アルペンミュージックオフィス TEL.03-5324-2513
[主催・お問合せ]
アルペンミュージックオフィス TEL.03-5324-2513
http://www.alpenmusic.com/ salz2010km@yahoo.co.jp
[後援]
一般財団法人 100万人のクラシックライブ
日墺文化協会
クララ・シューマンとブラームスについて
クララ・シューマンは、12歳にしてヨーロッパ各地で天才少女ピアニストとして活躍し、18歳の時オーストリアでもっとも栄誉ある「王室皇室内楽奏者」の称号を与えられた。彼女は同時代のショパンからも賞賛を受けたほどの練達のピアニストであり、詩人ゲーテ等多くの文化人からも一目置かれるほどの優れた芸術家であった。
クララに対するロベルト・シューマンの熱烈なアプローチによる結婚は、伝説となっている。
シューマンが晩年の評論「新しき道」で青年ブラームスを楽壇に紹介したことがきっかけとなり、当時20歳のブラームスと14歳年上のクララは出会い、ここからシューマン夫妻とブラームスの交流が始まった。
シューマン亡き後未亡人となったクララは、その類稀なる才能・人間性で、ブラームスの音楽観だけでなく、生き方までにも深い影響を及ぼすこととなった。ブラームスは、生涯クララを理想像として心に持ち続けていたと言われている。
ブラームス/ヴァイオリンソナタ第1番・第3番
第1番は、ヴァイオリンソナタの中で最も美しいメロディーを持った曲である。この曲は、病床にあったクララの末っ子フェリックス・シューマンを見舞う目的で作曲されたが、皮肉にもブラームスが手紙を送ったその日にフェリックスは24歳の若さで死去した。クララはその後このソナタについて「あの世に持っていきたい曲です」と述べるほどの愛着を見せている。儚く美しい旋律は、必然的にクララに対する悲しくも深く熱い愛情で満たされている。
第3番は第1番とは異なり、ニ短調で書かれており、晩年に見られるような重厚で内省的な作品となっている。これ以降ブラームスは内面の感情を出すようになり、短調の作品を多く書くようになった。
2人の演奏について
共に桐朋学園大学、ハノーファー音楽演劇メディア大学で学んだ。これまでに幾度となく共演している2人だが、ヴァイオリンソナタの最高峰ともいえるブラームスの2曲を、永井と矢島がどう作り上げるか楽しみである。