ピアニスト矢島愛子のオフィシャルサイト

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Information

NEW CD 発売記念
矢島愛子 ピアノリサイタル

矢島愛子 ピアノリサイタル・チラシおもて

矢島愛子 ピアノリサイタル・チラシうら

[日時]
2023年2月4日(土)14時開演(13時30分開場)

[会場]
東京オペラシティ リサイタルホール(東京・初台)

[料金]
前売券(全自由席)
一般 3,500円 学生 1,500円

[曲目]
フランク=コルトー編曲
 ヴァイオリンソナタ ピアノソロ版
フランク
 前奏曲、コラールとフーガ
バッハ=ブゾーニ編曲
 シャコンヌ

[チケット取扱い]
イープラス https://eplus.jp/ 直接購入:全国ファミリーマート「Famiポート」
東京オペラシティチケットセンター(東京オペラシティビル3F)TEL.03-5353-9999

[主催・お問合せ]
アルペンミュージックオフィス TEL.03-5324-2513
http://www.alpenmusic.com/ salz2010km@yahoo.co.jp

リサイタルのご案内矢島愛子

 CD発売記念リサイタルを、2月4日(土)14時より、東京オペラシティ・リサイタルホールにて開催させていただきます。

 プログラムは前半にフランク=コルトー編のヴァイオリンソナタ ピアノ独奏版を演奏致します。
 このフランクのソナタは、19世紀の名ヴァイオリニスト、イザイへ結婚祝いとして贈られた名曲です。ピアノパートにも極めて高い技巧を要することから、ピアニストからも大変人気の高い曲です。
 20世紀のフランスを代表するピアニストのコルトーは、ヴァイオリンパートまで全てピアノ1台で弾いてしまおうと、自身の手によってピアノ独奏版に編曲しました。今回私はこのピアノ独奏版に挑戦致します。
 素敵なヴァイオリニストさんと共演する度に「ああ!なんて美しい旋律なの」と心がときめいたメロディたちを、ピアノ弾きの私が弾けるなんて、まるで夢のようです。
 きっとコルトーさんも同じ気持ちだったに違いありません。

 後半は1曲目に、CDにも収録されているフランクの前奏曲・コラールとフーガを演奏致します。2022年に生誕200年を迎えたフランクは、教会オルガニストとして活躍致しました。オルガンならではの重厚な響きを、ピアノを通してお楽しみいただけます。

 2曲目は、天才ピアニスト・ブゾーニ編曲によるバッハのシャコンヌです。こちらも原曲はヴァイオリンのための作品で「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ第2番」の第5曲目にあたります。原曲はもちろんのこと、バッハの研究家でもあったブゾーニによるピアノ版は、元々この曲がピアノの為に書かれた曲なのではと思わせるほど、楽器の持つ可能性を最大限に活かした素晴らしいものとなっております。

 お忙しいとは存じますが、お誘い合わせの上お越しいただけましたら大変嬉しく存じます。

NEW CD “Shubert” について
くわしくはこちらへ

プログラム・ノート

フランク=コルトー編曲/ヴァイオリンソナタ ピアノソロ版
(音楽評論家 渋沢 明)

 この曲のソロ版が演奏される機会は少ないですが、この曲は、ヴァイオリンとピアノの循環形式を用いた全体の構造、ヴァイオリンとピアノの間で交わされる絶妙な掛合が、見事に融合された魅力あふれる曲です。
 ピアノ・ソロ版はコルトー(20世紀前半の大ピアニスト)の編曲が、この曲の魅力をまったく損ねることなく、フランクのオリジナルのピアノソナタのように素晴らしい曲となっています。それだけに超絶技巧を伴う曲で、聴く人の心をとらえる素晴らしい曲です。

フランク/前奏曲、コラールとフーガ
バッハ=ブゾーニ編曲/シャコンヌ
(矢島愛子 NEW CD “Schubert”……イモラ国際ピアノアカデミー教授 ボリス・ペトルシャンスキー推薦文より抜粋)

 修道士的な自己犠牲との葛藤をしている音楽、そして最終的には信仰が勝利したフランクの記念碑的な作品と隣り合わせになっています。
 また、インスピレーションを受けた演奏者の勇敢で非の打ちどころのないヴィルトゥオーゾによるバッハ=ブゾーニのシャコンヌとも見事な対比をなしています。ブゾーニによって巨大なピアノの饗宴へと強烈に変容したこのバッハの天才的なヴァイオリン構造において、矢島愛子は、すでにフランクで彼女が示した内なる対話、自分と高次元の力との闘い、そして最後には悲劇的でありながら同時に人間の精神力の不屈の勝利の確信へとつなげていくのです。
 この素晴らしいディスクに深い感謝の念を込めて、矢島愛子を祝福し、彼女が今後の演奏活動と録音活動において、新たに輝かしい創造の高みを制覇することを願っています。